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04 二世帯で住む家

pickup_vol04_01ここ数年の経済不安や少子高齢化などの社会問題、更に東日本大震災を機に、家族と暮らすという何気ない日常の大切さを再認識し、安心で快適な生活を手に入れようと、二世帯住宅への注目度が高まっているようです。
今回は、二世帯住宅についてご紹介します。

 

 

 

二世帯住宅のメリット

親世帯と子世帯が一緒に暮らすことで得られる安心で快適な生活。二世帯住宅にすることで、親世帯にとっても子世帯にとってもたくさんのメリットがあります。

 

日常でのメリット

  • 家事の協力、分担ができる
  • 子ども(孫)の共育ができる
  • 仕事、旅行、帰省など片方の世帯が留守にするときの安心感
  • 病気のときに心強い
  • 親世帯の介護や生活サポートができる(受けられる)

 

精神面でのメリット

  • そばにいる安心感がある
  • 子どもの成長にプラスがある
  • 生活・文化を継承できる
  • 生活に張り合いができる  など

 

経済面でのメリット

  • 土地や資金を助け合える
  • 生活費の削減ができる
  • 子どもの教育費など将来的な資金を蓄えられる
  • 税金が有利になる場合がある
    ●住宅ローン減税とすまい給付金を賢く活用しましょう
     →住まいに関する情報「消費税増税で住宅取得はどうなるの?

 

この反面、親世帯と子世帯では、価値観や意識、ライフスタイルに開きがあるため、生活リズムの違いや、家事の方法の違いなどでトラブルになる場合があります。

二世帯住宅を建てる前にどちらも考慮し、デメリットを最小限に抑え、メリットを最大限に活かすことが大切です。

 

 

ケース別二世帯住宅

二世帯住宅には、大きく分けて次の4つのスタイルがあります。

家族の生活リズムなどを考えながら、どのスタイルの二世帯住宅が合うのかを考えてみましょう。

 

同居型住宅 

「同居型住宅」とは、二世帯が同居するスタイルの住宅です。

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メリット

  • リビング、キッチンなどの共有スペースを設けることで家族が交流できる
  • 子ども夫婦が子どもを残して外出しても、親がいれば安心
  • リビング、キッチン、トイレ、玄関などの共有スペースが1つでよいため建築費が安くなり経済的

 

デメリット

  • プライバシーが確保されないため、人間関係に問題が生じやすい
  • 足音、排水音などの騒音(特に親世帯と子世帯の生活リズムが異なる場合)

 

ポイント

●家族が円滑に交流できるような工夫

●バリアフリーへの配慮

●最低限のプライバシーを確保する工夫

●部屋の配置や配管等の位置を考慮する

 

 

一部共用型住宅

「一部共用型住宅」とは、バス・トイレ・キッチンなどの水回り、また玄関だけを共有したスタイルの住宅です。
 

メリット

  • 共有スペースで家族が交流できる
  • 生活リズムが異なっても、気兼ねすることが少ない

 

デメリット

  • 足音、排水音などの騒音

 

ポイント

●生活音を小さくする工夫

●共有スペースは広めに確保する

●キッチンや浴室、玄関を共用する際はメインの他にサブを設ける

●二世帯共用の収納を設ける

●部屋の配置等を考慮する

 

 

分離型住宅

pickup_vol04_03「分離型住宅」とは、親世帯と子世帯が完全に分離したスタイルの住宅です。

 

メリット

  • お互いの生活習慣に干渉、気兼ねせずにすむ

 

デメリット

  • 設備が2ヵ所ずつになるため、建築費は高くなる

 

ポイント

●連絡扉と緩衝帯のあり方を考える

●将来、一部を賃貸とする可能性があるかなどを考える

 

 

特殊型住宅

「特殊型住宅」は、一部を賃貸することを想定するなど、特殊ケースの住宅です。

 

  • 一部を賃貸にする
  • 集合住宅形式で三世帯住宅とする
  • 敷地を分割して別棟を建てる

 

 

夫の両親と住む場合、妻の両親と住む場合

二世帯で住むといっても、夫の両親、妻の両親と住む場合でポイントが少し異なります。
では、どのような面に考慮すればよいのでしょうか。

 

夫の両親と住む場合

この場合、最も重要なポイントは嫁と姑の関係です。
それぞれ育った環境が異なりますので、意識や価値観、ルールも当然異なり、トラブルが発生する可能性は充分に考えられます。
トラブルを避けるポイントは、「水廻りなどの共用スペースを少なくする」ことです。
従って、「一部共用型住宅」「完全分離型住宅」がおすすめです。

 

妻の両親と住む場合

夫が妻の両親を同居する場合、夫は相対的に家事をする頻度も低いため、環境の変化には順応しやすく衝突する場面も少なくなります。
一つだけ考慮すべきことは「夫のための隠れ家的スペースをつくる」ことです。専用の部屋とは限りませんが、家の中に「逃げ場」があることがとても大切です。

 

家族構成や生活スタイルは人それぞれで多様化しています。

現状の家族構成や生活リズムのみならず、将来的な家族構成の変更なども考えながら、長く住み続けられる家づくりをしてはいかがでしょうか。

 

 

施工事例

施工事例に、いくつか二世帯住宅をご紹介しています。ご覧ください。

 

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東京都狛江市 I/C邸(木造2階建)
※同居型住宅
家族構成:(親世帯)父・母(子世帯)夫・妻・子ども3人

 

 

 

 

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東京都日野市 H/M邸(木造2階建)
※同居型住宅
家族構成:(親世帯)父(子世帯)娘・夫・子ども2人

 

 

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東京都日野市 Y邸(木造2階建)
※一部共用型住宅
家族構成:(親世帯)父・母(子世帯)夫・妻・子ども2人

 

 

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東京都豊島区 H/K邸(木造3階建)
※分離型住宅
家族構成:(親世帯)父・母(子世帯)夫・妻・子ども2人

 

 

 

 

pickup_vol04_05東京都世田谷区 E邸(母屋:木造2階建/貸家:木造1階建)
※分離型・特殊型住宅
家族構成:(親世帯)父・母・次女(子世帯)長女・夫

 

 

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東京都国立市 M邸(リフォーム)
※分離型住宅
家族構成:(親世帯)父・母(子世帯)夫・妻・子ども2人

 

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